今のハーレーってタイ生産ってほんと? の中での考察

 まずどういう経緯でハーレー社は工場移転になったのか

書かれていた記事がありましたので、転載します

https://newsphere.jp/economy/20180627-3/

 
という記事です。2018年の記事なので6年も前の話ですね。
 
この中でいくつか気になる点がありましたので、それについて考察してみようかと思います。
 
 このお記事はトランプ大統領時代当時、色々と国策を実施する過程で、自国の企業を苦しめて海外移転策に踏み切る要因を作ったという感じの記事でした。
 
エコノミストかその系記者の記事なので、記事の事実自体は間違いはないと思います。素人の自分が判断する基準も持ち合わせていませんので間違っている考察かもしれませんが、そこは適当で。、、
 
気になる点は、
 
「ロイターによれば、ハーレー社がミズーリ州の工場を閉鎖する理由は、アメリカでの二輪車の需要が急速に落ち込んでいるためだという。それでも、ミズーリ工場での業務はペンシルバニア州の工場と統合し、アメリカでの生産を止めるわけではない。タイでの工場建設は昨年5月に発表しているが、ここで組み立てられるのは東南アジア市場向け製品のみだ。建設を決めたのは、TPPによって成長するアジア向け輸出の関税が下がるはずだったが、米国がTPPから脱退してしまったためだと、ロイターは説明している。」
 
-という内容に対して、
 
○ アメリカのバイク需要が急速に減っている。
 
 アメリカの経済は堅調でバイク人気も盛り上がっているかまたは横ばいなのでは?側から見ているとそんな急速に落ち込んでいるようには見えないのですが。どうなんですか?
 
○ アジア向けの関税がTPP脱退(トランプ時代の国策)でハーレーの関税が下がらない。
 
 関税が下がらないって事は、、、上がらないってことではないですか?という事は今まで通りって事なのでは?なのに?
 
 [◆海外生産は企業なら当然 関税は逆効果
 トランプ氏はハーレー社の海外移転を責めるが、すでに同社はブラジルとインドに組立工場を持っている。ヤフー・ファイナンスは、落ち込むアメリカの需要を海外で補うという戦略は、今に始まったことではないと指摘している。ロサンゼルス・タイムズ紙(LAT)は、ハーレー社の二輪車の40%は海外向けであることを指摘し、グローバル企業にとって、生産ラインを海外の顧客のより近くに持つことは珍しくもないと述べている。]
 
○ すでに同社はブラジルとインドに組立工場を持っている。
 
 
 え!?2018年以前からあるの??
部品工場ならわかるが、「組み立て工場」となればブラジル製ハーレーやインド製が既にあって、2018年以前から流通しているという事なの?ハーレー社はそれを隠して販売しているということでしょうか?
 
○ハーレー社の二輪車の40%は海外向けであることを指摘し、グローバル企業にとって、生産ラインを海外の顧客のより近くに持つことは珍しくもないと述べている。?
 
 この海外の40%の顧客はアメリカ製ハーレーとして購入している人も多い事は考慮に入らないでしょうか?
 
[EUからハーレー社の二輪車に課せられる関税は6%から31%となり、製品価格を約2200ドル(約24万円)押し上げることになる。ロイターによれば、EUの追加関税により、ハーレー社のコストは年間9000万ドル(約99億円)から1億ドル(約110億円)増加すると見られている。]
 
 これってEUの事でしょ。日本は関税を上げるのではないんじゃないの?なのに日本に対してもこの考えを押し付けるのでしょうか?
 
[そうなれば消費者にコストは転嫁される。そこで同社は新たな関税の費用負担を避けるため、EU向け製品の生産を海外シフトするという、戦略の再設定を選んだ。結局のところ、雇用を失うアメリカの労働者とアメリカ経済が敗者となり、ハーレー社とEUの消費者が勝者となるとヤフー・ファイナンスは述べている。]
 
 コスト転換は関税を上げると決めたEU内の購買者に対してでしょ。日本関係なくない?
 
 EU向けの生産を海外シフトするという戦略の為はわかるけど、日本向けは輸送コストの増額程度の価格上昇は今の高額はーれーを買える人たちなら受け入れられるレベルでは。
 
 このままではアメリカの労働者が敗者になる?って工場移転した方が敗者になるのでは?
 
 ブラジルでの生産していたワーゲンを見てみると、製品の向上という点では空冷から水冷にという微々たる進歩程度で結局ワーゲン社自体の進歩にならずブラジル工場の閉鎖になっている。
(現在はブラジルビートルやタイプ2もそれなりにビンテージワーゲンとして受け入れている人も見受けられるが)
工場移転って、威力は一時的であり、将来のブランドイメージの低下になり得る事なのではと思えてならない。
 
最後にこう締めくくっています。 

[ロサンジェルスタイムスは、ハーレー社はアメリカ企業だからトランプ氏の貿易戦争に巻き込まれるのを避け自社を守る手段を取ったまでで、ハーレー社を脅すようなトランプ氏の態度にすっかり呆れ顔のようだ]
 
 記事では工場移転は愛国企業でもあったハーレーをトランプは苦しめた結果であるという感じらしい。
 
え〜〜話の結論がそこですか?トランプのせい!?トランプいじめのためだけに巨大な企業が動くのかよ。記者は厨二か?と言いたい。
 
さすが左派系メディアからの引用ばかりの記事でしたね。
 
 自分の考えでは、論点はそこではなく、どんなに素晴らしい企業でも方向性を間違うと問題が増えるのでは?と思えてならない事で、トランプ政権の国策の云々以前からハーレー工場移転の話はすでに動いていたはずで、それがたまたまこのいい機会だから、またはたまたま時期がこの時期だったという事ではないかと思えてなりません。
 
 今までの過去を見て、趣味性の強い製品はやはり購買者もそのこだわりが強く、安価になる必要はある程度あるでしょうが、高額なら高額で受け入れる準備をして手を出す人が多いと思います。 
ギターのフェンダーならアメリカ製を選ぶでしょうし、リーバイスもアメリカ製がベスト、トニーラマのブーツもバンソンのライダーも、もちろんハーレーもアメリカ製以外考えられません。
 
 ハーレーもまたAMF時代の到来ですかね。 これからどうなるのかは分かりませんが、AMFと同じ道を歩むなら、もう一度大きく変換期がくる気がします。
安価な人件費を目当てに海外工場移転は将来大きなつけになって戻ってくるのではないでしょうか。今までの過去がそう言っている気がします。
 
それでは、、、、