MOVIE鑑賞  ”A band called DEATH"

昨夜バンド映画A band called deathを観ました
おどろおどろしい題名の映画ですが、Deathというプレパンク時代の超レアな黒人パンクバンドのドキュメンタリー映画です。


数年前にこのBlogでもこの映画を観た事を書きましたが、今回字幕版を観てちゃんと深い所まで理解できましたので、追加で書かせていただきます。

 音楽自体 音楽を通してその時代のヴァイブや熱意、センスを感じる事はできますが、その裏に隠れた演者達の思いまでは遠く離れた日本の自分などの末端のリスナーまではなかなか届きづらいものですね。
しかしこのところ増えている音楽演者自体出演の懐古映画的ドキュメンタリーフィルムが遠く離れ言葉も違う文化も違う自分らに色々と伝えてくれる素晴らしい作品となっているものが多くみられます。こんな背景があったのか〜、知らなかった〜!となったり、その演者達の人生模様に心射たれたりで演奏者達の深い思いが伝わりより音楽を楽しむ事ができるようになったと思います。

いままで公開された音楽系映画でちょっと前にこのBlogでも触れた、NAS、スヌープ、アレステッドデペッロップメント、NWA、2PAC、ビギー、などのHIPHOP系ムービー、アンビルやツィステッドシスターズ、ニルバーナ、ジャーニーなどのロック系も然り、 古くはグレンミラー物語、バードなどのJAZZ系などなど言い出したらきりがないですが、そうそう!忘れてならないのは昔子供の頃日本にバンドがそうそう来日しなかった時代開かれたバンドのライブ映像のコンサートホールでのウドーの上映会でみたレッドツェッペリンのライブも最高でしたね。
まあどれも素晴らしく それにより 音楽をより楽しむ事ができるようになった事は確かですね。
 現代、世界がネットワークで一つに繋がった時代でもその国、その地域やコミュニティーにいないと知らない分らない事はまだまだ沢山ありますよね。
しかしこうして音楽の裏にあるストーリーをひも解いていてくれる映画はその国やその人達のそばにいないと分らない部分まで伝わってきて自分にとっては鑑賞の2時間だけではなくその後ずっと音楽を聴く時に、音楽を音だけ聴くのではなく記憶の中から映像、そしてそれに携わったである周りの人々空気まで感じられてる感性の引き出しの一つとして心から揺さぶられる、、言い表しずらいのですが、、「何か」になります。

そして今ネット配信されているA Band Called Deathはまた一つ面白いストーリーを観るものに伝えてくれています。

音楽業界でトップに立つには風を見て流れに乗る事はとても大事だと思います。風に乗る為には信念を曲げるのは当たり前で、たとえ上手く風に乗ったとしても風見鶏として風に身をまかせつつ自分の芯に流れる信念との折り合いとの葛藤などがあるなんて話はよく聞きますよね。そしてそれが映画や小説など物語になる事が多いと思います。
逆に信念の為風に乗る事を拒んだという話しはその後は落ちぶれ消えて行くだけの事として描かれる事が常ではないかと思います。。
 そしてその落ちぶれた後に復活するなんて話は以前の映画か小説ではあったと思いますが、今ではあまりに陳腐すぎてもう現実としてはありえない事であまり書かれたり作られたりはしなくなっていると思います。
しかし今となっては陳腐な出来事なのに、現代の新しいネットワーク時代だからこそ起こりえる出来事として新鮮な切り口で復活した バンドが存在していたのが映画のバンドDeathでした。今の時代だからこそなり得る復活劇で、今はそうだよ〜!今こそ消された歴史にこそ日が当たる絶好の機会だよ!!だからかっこいいんだよ!!と、納得しまくってしまいました。w
熱い信念を持ったが故に消えていったバンド、レコードコレクター、親の時代と子供の時代、インターネット、SNSが織りなす新しい復活劇として本当に面白い映画でした。
ただの懐古映画ではなく現在進行形でもあるいようなのでそこも面白さを感じますね。

PUNKは今まで聴きませんでしたが、この映画を通して触れたPUNKに今再認識しています。チャンスがあればもっと聴いてみたいとも思っています。



淀川さんじゃないけど、、、映画ってほんと良いものですね!
それでは、、、、