black music 再考について パート2

昨日から昨日取り上げたJAZZ批評「特集黒人音楽雑学事典」から

JAZZ評論家の対談を読んでいてちょっと気になった記述が、、、、

アメリカの友人がレコードの取り扱いについてものすごく手荒だったという流れから、
アメリカではレコードを何枚も買うらしいという結論が出ていて、その結論の導き方に
先の手荒だったということと、批評家自身がアメリカでレコードを買う度に何枚?と聞かれたらしい事を事実確認としてアメリカ人はレコードを何枚も買うのだ!という事が書かれていました。w

この雑誌が出た1982年と言えば、黒人音楽のターニングポイント、HIPHOPの台頭があります。
すでに70年代後期から盛り上がり多分82年は大きなうねりになっていたと思います。
日本でも自分らの周りは盛り上がりっていたぐらいですから。まだ見ぬクールハークやバムバータの噂がでてたり、メジャーヒットしていたカーティスブローやシュガーヒルギャングから日本じゃマイナーなファンキーフォー+1などなど、、、
書くときりがないのですが、などなどレコードを探しまくってました。
自分はちょうどディスコ遊びからDJ業への将来展望を夢見出した頃でして、DJセットなどまだどこも売ってないので、バンド時代のミキサーを使い家にある2台のアナログプレーヤーでDJテープを作り出しだした頃です。
HipHop映画WildStyleもこの後すぐ公開されフラッシュのスクラッチの映像を見てぶっ飛びました。自分の中では情報が少ないからこそ新しいHipHopに引きずり込まれていた時代です。

そんな1982年にJAZZレコード何枚欲しいの?とレコード屋で聞かれたという事は、、
手荒く使う理由は対談の中でDJの2枚使いの事が出てきてもよさそうなものなのに、、、
と、思いますね。

その評論家達の対談はこう書かれています、、、
Kさん「本当に驚きますよ、その乱暴さといったら」
Aさん「だからレコード買うとき、一人で同じレコード3枚位買うんです。」
BさんCさん「ハーッ!」
Aさん「馬みたいなものですよ。ダメになったら乗り捨てる。向こうでレコード買ったとき、「何枚?」って聞かれた。買う度に「何枚?」って。俺、リッチに見えたのかな??(笑)」w



ちょっと笑ってしまいました。リッチじゃなくてDJかと思われたんじゃないですかね。その時代そんなレコード買う人はDJ達だけだったからじゃないですかね。

写真から分かるように1982当時既に40超えかその辺りでしょうから大オトナですね。戦後すぐ生まれかその辺りのベビーブーマーでしょうかね。その年代のJAZZは今のHioHop以上にカッコ良いい物だったのでしょう。なのでHiphopなんかはBLACKMUSICは衰退と捉えて、聞く耳もなかったのかもしれませんね。
いつしか若者がJAZZを聞く切っ掛けはHIPHOPからってのが多数を占める時代が来るとは思いもしなかったことでしょうね。

だから古い雑誌は面白いです。当時すでに大人なDEEPなJAZZ信仰者には過去の遺物に埋れて進行形起きている現象やHIPHOPなんて見えてなかったんだな〜って思いますね。面白いです。しかしこうやってツッコミを入れながらも実は他の部分はすごく勉強になります。

 さて、もう少し続き読んで面白場面出てきたらまた書きますね。

それでは、、、、